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なぜ万病にきくのか(3)
便秘解消の強い味方、ダイエタリーファイバー
たかが便秘と軽視しがちですが、いつまでも不要な便を体内に貯めておくことは百害あって一利もありません。
長時間腸内に便があると、やがて腐敗発酵し、有害な細菌が発生しやすくなります。すると、体内でそれらの毒素を分解するために肝臓がフルに働かなければなりません。
このような状態が長く続けば、肝臓もオーバーワークでダウンして、肝機能障害へ発展してしまいますし、ときにはホルモン・バランスに支障をきたすことがあります。
また、腸内細菌の中には、たんぱく質や脂肪と結びついて有害物質に変化し、ガンや心筋梗塞,脳卒中、糖尿病の元凶となることが確認されています。
そのうえ、便秘は肥満の大敵です。便が長時間腸内に止まっているために、栄養分がすべて吸収され、結果としてカロリー・オーバーになりかねません。
腸内の便は不要なものですから、なるべく早く体外に排出しなければなりません。ダイエタリー・ファイバーは、その手助けをするばかりではなく、脂肪や腸内の有害物質までも一緒に吐き出してくれるのです。
ダイエタリー・ファイバーは腸内に残ってしまう便を、腸のぜん動運動を活発化させたのちに、ス-ッと排出するテ助けをします。これほどありがたいものですから、積極的に摂取するように心がけたいものです。
玄米や米ぬかに含まれるダイエタリー・ファイバーは、精米の約3倍です。精米のために捨て去られる米ぬかこそ健康を保つための有力な食品といえるのです。
あなたの毎日の食生活を考えたとき、これは、じっくり検討すべきではないでしょうか。