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なぜ万病にきくのか(9)

バントテン酸

   米ぬかに含まれるパントテン酸には、副腎皮質ホルモンの分泌をコントロールする働きがあります。人間の体には、ストレスやアレルギーに対抗して、体を守ろうとする働くホルモンがあります。

 ことに現代は、ストレス社会ともいわれていますが、ストレスが長期にわたってかかわってくると、このバランスが崩れてしまいます。このとき、副腎皮質ホルモンの分泌が十分あれば、体調を崩すことなく、急場をしのぐことができます。

 つまり、米ぬかを上手に利用していると、ストレスによる疾患(十二指腸漬瘍、胃漬瘍など)を予防することができるのです。

 コリンは、肝臓に脂肪が蓄積するのを抑える働きをしますので、脂肪肝や肝硬変の人には欠かすことができません。さらにパントテン酸と結びついて、神経伝達にも重要な役割をはたすことがわかっています。

 コリンとパントテン酸の結合が不足すると、神経伝達に支障が起こり、ひいては自律神経失調症に発展することがあります。

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