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米ぬかパワーを活かすには[食事編](12)

米ぬかは最高に手軽な健康法

  玄米が体にいいのはわかっていても、 それを毎日続けるのは大変です。
第一に、炊き方が精白米に比べて面倒です。というのも、玄米は精白米より水を吸うのに時間がかかるので、炊き方にも工夫しなければならないからです。

 最近は、自動炊飯器にもコンピュータが内臓されて、おいしいご飯を簡単に炊くことができるようになりました。スイッチ一つでいつも炊きたてのご飯が食べられる、という状況ですが、玄米の場合も、うまく炊ける炊飯器が出まわっています。

 しかし、せっかく上手にたくことができても、玄米の味に抵抗感を感じる人は少なくないようです。コシヒカリやあきたこまち、ササニシキなどの精白米に比べると、たしかに玄米は素朴な味なので、物足りなさを感じるかもしれません。現に、玄米食を実践している人の中には、いきなり切り替えずに、最初は三食のうちの一回だけ玄米飯にし、除々に割合を増やしていった、という人もいます。最初のうちは、ふっくらと炊き上がった精白米のおいしさはなかなか忘れることができずに、抵抗感があったといいます。

 また、外食の問題もあります。玄米食に切り替えたくても、外食中心になりがちな人は、なかなか徹底させることはできません。玄米食をあつかうレストランもありますが、外食のたびに足を運ぶわけにもいきませんし、仕事の関係上、どうしても席をはずせない場合もあります。また出張や旅行で、玄米食を中断せざるを得ないケースも考えられます。

このように、玄米食をつづけるのはなにかとたいへんなのです。自分の健康のためだと思えば、多少の苦労もしかたありませんが、長続きさせるためには、なるべく無理をしないのがいちばんです。米ぬかならば、これらの問題点はほとんど解消されます。なにしろ、今までの食生活を変える必要はないからです。今までの食事に、米ぬかをプラスすることからはじめればいいのです。


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