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米ぬかパワーを活かすには[食事編](2)

米ぬかに足りない栄養素はこうやって取ろう

    ビタミンBやE、ミネラルなどは米ぬかを食べることで、きちんと摂取することができます。けれども米ぬかに含まれない栄養素は、他のもので、補わなければなりません。日頃の食事のバランスがきちんと取れていれば問題はありませんが、日常の生活でも、不足することがあると、健康な体を維持するのがむずかしくなります。

 中でも不足しないように気をつけたいのがビタミンAとビタミンC、カルシウムです。ビタミンAが不足すると、目にトラブルがおこりますし、肌も荒れていきます。また、成長障害をおこすこともわかっています。最近はビタミンAの効用が注目されています。とくにビタミンAは肺ガンや食道ガン、皮膚ガンなどのような粘膜に関係のある部分にかかわるガンに、有効だと言われています。ビタミンAは、おもにカロチンに含まれます。ニンジン、カボチャ、ホウレン草などがカロチンを含む食品の代表ですが、野菜以外にも、シジミやアサリ、カキなどの貝類、鶏レバーなどにも豊富に含まれます。

 また、ビタミンCもガン予防に役立つビタミンです。ビタミンCはインターフェロンの体内合成を増進したり、コラーゲンの生成を活発にします。インターフェロンはガンの治療と予防に効果がありますし、コラーゲンはガン細胞を包み込んで増殖をストップさせる働きがあります。さらにガンの予防と治療に働きかけるだけでなく、ビタミンCには、風邪やストレスに効果があることがわかっています。ビタミンCは新鮮な野菜に含まれます。サツマイモやジャガイモにもビタミンCは豊富ですから、いろんな野菜をたくさん取るように献立を考えるといいでしょう。

 また、ビタミン以外にも、米ぬかに不足しているのがカルシウムです。玄米や米ぬかには、無機質のリンは豊富なのにカルシウムが少ないという特徴があります。カルシウムは人間の体内ではつくり出す事ができません。ちょっと骨が弱くなったからといって、一時期に大量にカルシウムを摂取しても、それがそのまま役立つものではありません。玄米や米ぬかには、カルシウムが少ししかありませんから、何かで補わなければなりません。小魚などを習慣的に食べるようにしたいものです。



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