栄養の偏らない食生活を心がけよう
一日に人間が必要とするエネルギー、1,600キロカロリーです。もちろん、ハードな仕事に従事している人や妊婦、成長期の子供などは、これよりももっとカロリーが必要です。反対に、老人や軽作業に従事する人などは1,600キロカロリーを越えないように、気をつけなければなりません。
一般的な成人が一日に必要としているカロリーを栄養バランスよく取るため食品を「四群」に区分すると分かりやすくなります。「四群」のうち、第一群は、卵や乳製品のグループです。これらの食品は良質のたんぱく質を豊富に含んでいます。良質のたんぱく質は、肉や魚にも含まれますが、乳製品や牛乳は日本人には比較的なじみが薄く、気をつけていないと欠乏しがちです。牛乳、チーズ、クリーム、卵は、高たんぱくであり、しかもビタミンやカルシウムも豊富なので毎日食べたい食品です。
第二群は魚介類や肉類、豆製品などのグループです。乳製品同様に、良質のたんぱく質を含む食品群です。ただし、肉や魚にはたんぱく質と共に油脂も含まれるので、注意が必要です。
第三群はビタミン、ミネラルなどを含む食品群です。緑黄色野菜、淡色野菜などですが、玄米や米ぬか食べる場合は、とくにこの中でもビタミンA、ビタミンC、ビタミンDを重点的に取るようにしましょう。カロチンを多く含むニンジンやホウレンソウ等は最適です。また、しいたけもビタミンDの補給には欠かせません。
第四群は、体を動かすエネルギー源となるものです。米、麦、砂糖、油脂などがこの四群に含まれています。玄米もこのグループの食品ですから食べ過ぎれば当然カロリーオーバーとなってしまいます。体にいいからといって、たくさん食べればいいというものではないのです。その点米ぬかは食べ過ぎてもカロリーオーバーになる心配はありません。ただし、米ぬかには、栄養吸収を阻害する働きがありますので、あまり大量に食べる事はおすすめできません。