米ぬか食には和食メニューが合う
米ぬかや玄米に欠けている栄養素は、和食メニューからたっぷりと摂取する事が出来ます。和食のおかずの中には、野菜を中心としたものが数多くあります。大根おろし、ホウレン草のみそ汁、大根のなます、キュウリとワカメの酢のものなど、数えあげればきりがありません。このような野菜の食べ方は、ビタミン摂取の点からみても理想的ですし、玄米食や米ぬかにプラスするものとして最適です。
野菜サラダは、いかにもたっぷりと新鮮なビタミンが得られそうですが、ドレッシングやマヨネーズなどを使うため、油脂類の取りすぎになりがちで、一概に健康によいとはいいきれません。その点、和食の場合の野菜調理法は、塩もみしたり、酢で和えたり、サッと湯をくぐらせるといったものが中心です。この方法ならば、ビタミンの損失を最小限に抑える事ができるし、しかもたくさん食べられます。低カロリーなので、たくさん食べても安心です。
和食メニューは、ビタミンが豊富に取れるばかりではありません。調べてみると、いろいろな食物との相乗効果があることがわかってきました。玄米や米ぬかには、無機質のリンは豊富なのに、カルシウムが少ないという特徴があります。カルシウムが少なくても、リンが多ければいいというものでもありません。カルシウムとリンには相関関係が合って、理想的なバランスはリン1に対してカルシウム2といわれています。このバランスが崩れると、せっかく摂取したカルシウムは吸収されることなく、排出されてしまうのですその点に注目してみると、海草類は、玄米食や米ぬかに有効な食品です。
玄米や米ぬかとは反対に、海草類にはカルシウムに対してリンが少ないからです。玄米や米ぬかの欠点は、海草類と一緒に食べることで解消されるばかりでなく、栄養摂取の面でもプラスに作用するのです。
ワカメのみそ汁、ひじきの煮付け、昆布の佃煮など、日本食には、海草を使った理想的なメニューがたくさんあります。おいしくたべてしかも健康管理ができるのですから、できるだけ上手に利用したいものです。