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米ぬかパワーを活かすには[食事編](8)

米ぬかをおいしく楽しく食べる方法

 「米ぬかは煎ってそのまま食べれば」いいといわれても、戸惑うかもしれません。薬ではないのですから、粉状のものを食べろといわれても、そんな食べ物はあまりなじみがありません。もちろん、薬だと思って米ぬかを飲み込んでもいいのですが、どうせ口にするなら、おいしく楽しみながら食べたほうがいいに決まっています。

 煎りぬかはパサパサしていて、そのまま口に入れると口の中にへばりついて、むせてしまいます。水やお湯、お茶などで飲み込むしかありません。旅先や外出中などでは、この方法で食べるのが手軽ですから、仕方ないでしょう。しかし、毎日の食事では、栄養バランスを考えた献立を心を込めて作って食べたいものです。このとき、おそうざいや雑炊に混ぜてそのまま食べてしまえば、おいしく食べながら米ぬかのいいところを吸収でき、一挙両得です。

 米ぬかには特有の臭いがありますから、何にでもふりかけて食べればいいというわけにはいきません。調理する時に材料と一緒に混ぜてしまえば、味付けなどで、その臭いがほとんど気にならなくなってしまいます。ハンバーグの材料に混ぜたり、てんぷらのころもにプラスするだけでいいのです。けれども、食事を作る時間のない時があります。そこで手軽においしく食べるアイディアをご紹介しましょう。もっと手軽で、しかもおいしく食べる事ができるのは「手作りふりかけ」です。かつおぶし、じゃこ、ごま、化学調味料などをすり鉢ですり、煎った米ぬかを加えるだけでできあがりです。そのまま温かいごはんにかけて食べます。ただし、酸化しやすいので、数日以内にたべきれるように気をつけてください。お弁当やおにぎりにも最適です。きな粉と砂糖に混ぜ合わせて、おはぎ、安倍川餅、くずもちなどにつけて食べると、おいしい副食になります。また、一味変わった食べ方としては、米ぬかをとろ火でこんがりと煎って、それをコーヒーフィルターでこして飲む方法もあります。焦げないように煎るのがポイントですが、こうしてできた米ぬかエキスは、そのまま飲んでも、香ばしいお茶のような味がします。梅酒や焼酎、蜂蜜などを入れれば、さらにおいしく飲めます。

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