米ぬかを食べて便秘が解消、ダイエットもできた
吉田正子（４８歳）
若いころから便秘症でした。それでも２０代、３０代のころは、２日か３日に一度ほどお通じがありましたが、年をとるにつれて３日が４日、４日が５日とだんだん便通の回数が少なくなってきたのです。そして４０代も半ばを迎えるころには、よくて４日に一度、悪いときは一週間以上も便通がないという状態でした。若いころは、便通がなくても何とも思わなかったのですが、一週間も空くようになってからは、とても苦痛に感じていました。
まず、腹部がいつもより重いような感じがして、イライラしてきます。加えて、ときどき下腹部が痛む事もありました。そんなときお腹を触ってみると、全体的に硬い感じがします。「ああ、ここに便が溜まっているんだな」と実感できるほどです。さらに、 便が出ないことによってガスがお腹にたまり、なにかお腹の内側が圧迫されているような感じでした。便通の悪さも原因していたのでしょう、それまで体重の事を気にしなかった私でしたが、体が重く、動くのがおっくうになってきました。体重計にのると、４０年間も維持してきた５０キロの体重が、いつの間にか６０キロをオーバーしていたのです。「これは大変なにかしなくちゃ」こう思ったのが、米ぬかを食べるきっかけでした。
私の家では毎月お米屋さんに毎月、お米を届けてもらっています。そしてラッキーなことに、「なにかしなくちゃ」と思ったちょうど翌日、お米屋さんが来てくれたのです。「お宅に米ぬかはあります？」と尋ねると、「ええ、いくらでもありますよ」といいます。そして、「ぬかみそでも作るんですか？」と逆に聞かれてしまいました。まさか便秘解消に食べるなんて言えません。適当に相槌をうって、米ぬかを手に入れることができました。そして、私の場合、その米ぬかを朝、昼、晩の食事の前に食べました。一回に食べる量はコーヒースプーン一杯分です。食べ方は、米ぬかを湯飲み茶碗に入れ、お湯で溶きながらドロドロの状態にします。少し手間がかかりますが、こうすると、とても飲みやすくなるのです。
さて、米ぬかの効果ですが、それは三日後からではじめました。
三日目の朝、お通じが出たのです。米ぬかを食べ始めた日は、便通がなくなって三日目でした。そろそろ来てもいいころだったので、はじめは米ぬかの効果だとは気が付きませんでした。
ところが、いつもだったらまた便通がなくなるのに、翌日の朝にも便通があったのです。そして次の日には、二回も便通がありました。「これはもしかしたら・・・」この時点で、私はようやく米ぬかの効果ではないかと思い始めたのです。
次の日も、また次の日も、便通がありました。便通に問題のない人は何とも思わないでしょうが、高校生ぐらいから便の出がよくなかった私にとっては、こんなことははじめてです。まるで世の中がひっくり返ったような驚きでした。
ところが、二週間ほどその状態が続くと、便通がパタッと止まってしまいました。これまで毎日出ていたのが、二日に一度か三日に一度に減ってしまったのです。どうしたんだろう、と不安に思いつつも、米ぬかはやめずに食べつづけていました。すると、一ヶ月近くたったある日から、また毎日出るようになったのです。
多分、私の体質のせいだと思うのですが、以降は順調にお通じがあります。米ぬかが体に入って、一時的に拒絶反応を起こしたのでしょう。今思えば不思議な事ですが、調子が悪くなったからといってやめずに米ぬかを食べつづけた事が幸いしたのだと思います。
ところで、気になっていた体重ですが、三ヶ月を過ぎたあたりから、徐々に減り始めてきました。そして半年後、10キロ以上増えていた体重が、見事に戻ったのです。これは、米ぬかで便通がよくなったからでしょうか。あるいは、米ぬかに直接ダイエットに効く成分が含まれているのかも知れません。いずれにしても、米ぬかを食べた事によって便秘がすっかりよくなり、体重も減らすことが出来ました。これからもしっかり食べつづけ、元気に過ごしていきたいと思っています。
